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さて、今回は「オフィスの動線」についてのお話です。

事務所で事務作業をしていると、まだまだ紙を使う機会は多いと感じます。

だから、印刷をした書類を取りに行ったり、コピー機で作業をするために席を立つことは頻繁にあります。

座席からコピー機の距離は短いものですが、それでも「無駄な移動」と感じることはないでしょうか?

そのムダを省くために、座席とコピー機を近くに配置し、移動距離を短くすることは効率的なオフィス導線の基本と言えます。

ただ、最近よく話題になる「デスクワーカーの座りすぎ問題」。

座っている時間が長くなると、腰痛や肩こりはもちろん、寿命まで縮むとも言われています。

それが結局、集中力や生産性の低下につながるとも言われています。

その観点から考えれば、むしろ「歩く機会」を増やすために、あえてコピー機を遠くに配置したほうがいいと考えることもできます。

実際、私自身、コピー機やトイレに行くときは、わざと少し遠回りをするように心がけています。

ただ、無意識のうちに最短距離を歩いてしまうこともあるので、動線を工夫して、「歩かざるを得ない環境」をつくるのは効果的だと思っています。

さて、ここからが本題です。

「無駄な移動を減らす」ということは業務改善の基本ですが、
「歩く機会を増やす」ということは健康増進の基本でもあります。

「生産性向上」だけではなく、「健康増進」という観点を加えることで、
「無駄」と考えていたことが、「健康増進の繋がる動き」になり、結論が変わってくることがあります。

もちろん、業務改善は必要ですし、無駄なことは省くべきだと私も考えていますが、
少し落ち着いて、「その無駄は本当に無駄か?」という問いを自分にする必要はあると考えています。

これは、この話に限らず、あらゆる場面で必要な考え方だと思います。

例えば、体脂肪はなるべく減らしたほうがいいですが、あまり減らしすぎても疲れやすくなったり免疫が落ちたりします。

だから、多少の体脂肪は許容したほうが健康によい部分もあるので、すべてを無駄といって省くべきではないと私は思っています。

これを言い訳にしてはいけませんが…(笑)

このように、無駄だと思っていたことが、「実は必要なことだった」ということはよくありますので、
あまり近眼的にならず、広い視野で考える必要がありますね。

そのためには、広い分野での知識をもつ必要がありますので、やっぱり幅広いジャンルでの読書や、他業種や違う年代などの幅広い人達との交流が大事なのかもしれませんね。

これからも、より多くのことを学び続け、効果的な行動がとれるように精進していきたいと思います。

アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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