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さて、今回のテーマは「ポジショニング」です。
会社など、あらゆる組織の中で、「自分は重要な人物だ」と認識されていれば居心地がいいですし、
反対に「いてもいなくても変わらない」と思われていると、どこか居心地の悪さを感じるものです。
そして、この“重要感”というのは、必ずしも成果や能力だけで決まるわけではありません。
たとえば、宴会部長のように場を盛り上げる人や、何事もきちんとしていて周囲から信頼されている人。
きめ細かくフォローする人や、ムードメーカー的な存在も、組織の中では欠かせない大事なポジションです。
もちろん、業務スキルや成果によって存在感を高めている人もいます。
つまり、組織内で「重要な存在」になるためのポジションは、無数にあるということです。
それなのに、
「成果が出せていないから…」
「得意なことがないから…」
といった理由で、組織の中での存在意義を自ら否定してしまっている人も、少なくないように感じます。
ずいぶん昔の話になりますが、私がキャリアをスタートさせたのは、超実力主義の営業会社でした。
3ヶ月ごとの営業成績によって昇格・降格があり、上司と部下の立場が頻繁に入れ替わる、非常にシビアな環境です。
昨日まで上司だった人が今日から部下になる、ということも、その逆もよくある光景でした。
そんな中で、私の営業の師匠とも言える上司が、あるメンバーにこう言っていたのを今でも覚えています。
「自分の立ち位置は自分でつくれ。これは営業成績とは別の話で、大事なことだ。」
この言葉が、妙に腑に落ちました。
直接言われたわけではないのに、ずっと心の中に残っていて、私の中で大切な教訓になっています。
そこから私は、組織の中で「自分の立ち位置を自分で決める」という考え方を意識するようになりました。
たとえば、今の事務所に入社した約10年前。
私は、超実力主義の営業会社で鍛えられ、営業成績をしっかり出してきた自負があり、対人スキルには自信がありました。「強みを活かす」という観点から考えると、営業的な動きをした方が良さそうに思えます。
でも、入社してすぐに感じたのは、「まず内部を整えないといけないな」という強い課題意識でした。
だからこそ、あえて自分の得意分野はいったん横に置いて、
業務フローの整備や事務処理の精度向上といった「業務改善」に力を注ぐことにしました。
正直、得意とは言えない領域ですし、未経験の分野でもありました。
それでも、当時の組織の状況を見たとき、「自分がそこを担うべきだ」と私は思いました。
もうひとつ、大きな課題がありました。
それは、「現場で方向性を示すリーダーが不在」であり、
物事がなかなか決まらず、なにかと時間がかかっていました。
そこで私は、社歴も経験も、肩書きもありませんでしたが、方向性を示す存在になろうと考えました。
意見を発信し、チームを励まし、より良い形を一緒に探る。
そんな動きを意識的にとっていました。
ここでのポイントは、
「必要なのに、誰もやっていないこと」を自分で選び、その立ち位置をつくったということです。
もし内部に課題がなければ、私はきっと外向きの仕事をしていたでしょうし、
リーダーシップを発揮している人がすでにいれば、私はサポート役に徹していたと思います。
つまり、自分の強みよりも、組織のバランスを見てポジションを選ぶという発想を重視しました。
そして、自分が立ち位置を明確にすると、自然と他のメンバーの立ち位置の収まりもよくなります。
それによって、現在のバランスのとれた良いチームワークができているのだと思います。
もちろん、個人の強みを活かすことは大切です。
でも、組織の中でのポジショニングは、
・今のチームに何が足りていないのか
・誰がどんな役割を担っているのか
・その中で自分が貢献できることは何か
といった視点から考えると、より的確な立ち位置を見つけることができます。
「自分の得意」や「自分の立場」にこだわりすぎると、ポジションが被ってしまい、いつの間にか居場所がないように感じたり、「邪魔者扱いされている…」と感じてしまう人もいるかもしれません。
でも実は、自分の立ち位置が悪いだけだったりします。
そうではなく、自ら適切なポジションをとることで、
組織内での存在感も増し、居心地のよさが生まれると私は思っています。
「自分の立ち位置は、自分でつくる」
あのときの上司の言葉があったからこそ、
私はどんな組織の中でも、自分なりに居心地の良さをつくってこれたのかもしれません。
これからも、仕事でもプライベートでも、
ときどき「自分の立ち位置」を見直しながら、バランスよく動ける自分でありたいと思います。
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アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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