いつもアイ・スマイル社会保険労務士法人(愛知県名古屋市)のホームページ&ブログページをご覧頂きありがとうございます。社労士の江崎です。
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さて、今回のテーマは「初手の重要性」についてです。
「事前の一手は、事後の百手に勝る。」
本当に本質を突いている言葉ですね。
成果を出す人と出せない人の差は、この事前対応の差にあることが多いと感じます。
実際の仕事においても、初手に悪手を打った場合は、それをフォローするためにかなり労力をかけることになります。
ただ、たとえ初手で悪手を打ったとしても、引き受けた仕事が完遂できないということはほとんどありません。
だから、初手の悪さによって労力が増えていることに気がつかないという問題があります。
わかりやすい例ですと、
・人材育成の時間がかかり過ぎている。→採用時の人選に失敗している。
・一つの業務に時間がかかり過ぎている。→導入時に非効率な運用ルールを設計している。 等々
このような問題が起きている職場は少なくないと思います。
初手が良手であれば1時間で済む仕事が、悪手だと5時間かかる仕事に膨れる。
この程度のことであれば、その後のフォローなどでなんとか凌ぐこともできますが、
10時間の仕事が50時間に膨れ上がっているとすれば、その弊害はかなり大きいですよね。
「作業スピードが遅い」という事象は、目につきやすいので、それを問題視し改善の努力をします。
でも、本当は「初手が悪い」のほうが遥かに弊害が大きいのに、その問題を放置してしまう可能性があるのが怖いところだと感じます。
だから、私も仕事をメンバーに振るときには、
「自分が仕事を膨らます人になっていないか?」という点について注意しています。
状況によって自分が川上(上流)に立つと仕事が膨らむと判断すれば、他の人の対応を依頼することも必要ですし、それができない場合でも、勉強したり他者の知見を借りるなどの最大限の努力をしていかないと、組織の生産性や品質が大きく下がります。
もちろん、このような問題は絶対的な正解がないことが多いので、常に完璧な策を打てるわけではありません。
でも、その責任と影響の大きさを自覚したうえで最善を尽くすことが大事だと思っています。
戦略のミスは戦術でカバーできないように、
指揮官が「仕事を膨らます人」であればチームの作業スピードをどれだけ改善しても生産性を上げることができません。
このことをしっかり意識して、より良いリーダーを目指して頑張っていこうと思います。
アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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