いつもアイ・スマイル社会保険労務士法人(愛知県名古屋市)のホームページ&ブログページをご覧頂きありがとうございます。社労士の江崎です。
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今回は、「弱み」についてのお話です。
皆さんは自分の弱点を意識していますでしょうか?
私は、自分自身の事を、弱点が多いタイプだと思っています。
子供の頃は、みんなが普通にできることがなかなかできないということが多かったので、
そのことに強い劣等感を抱いていましたし、将来にも不安を感じていました。
でも、最近になってわかったのは、
致命的な「弱み」を持っていても、それほど人生は悪くなりませんし、
逆に、圧倒的な「強み」を持っていても、人生が良くなるとは限らないという事です。
例えば、私の場合、かなり方向音痴なので、方向感覚に頼って、目的地に行けるという事はまずありませんし、道も全然覚えられません…(笑)
今でこそ、スマホやカーナビのおかげで、ほとんど困ることはありませんが、こういったものが普及する以前だと、営業の仕事をするにも不利だと感じていましたし、私は単独登山という趣味を持っていますので、北アルプス等の山々を登る時などに方向音痴だと道に迷いやすいというリスクもあります…
このように考えれば、方向音痴であることは、仕事や趣味において不利であることは間違いありません。
でも、実際に道に迷って、お客様のところへ時間通りに辿り着けない事や、山で遭難して困ったことはありません。
私は、すごい方向音痴ではあるのですが、それが自分の弱みだとわかっているので、訪問するときに迷っても大丈夫なように、移動時間を多めに見積もったり、地図を何度も確認したり、他人に道を聞いたりするなど、その弱みを補う行動をとっているおかげで、なんとかなっているという現実があります。
だから、「方向音痴であること」=「道に迷って、人に迷惑をかける」ということはありませんよね。
上記の例は、わかりやすい例ですが、
ほとんどの「弱み」についても同じことが言えると私は思っています。
それなのに、
「自分は勉強ができなかったから、仕事ができない」とか、
「口下手だから、営業ができない」とか
こんなふうに考えしまう人って、意外と多いです。
「何かの能力が低い」という場合でも、それを補う方法を考えたり、
そもそも、その能力が不要な仕事を探すなど、いろいろな打ち手がありますので、
自分のもつ「弱み」を、致命的な欠点にしない状況をつくることができると私は思っています。
さて、ここからが本題です。
自分の弱みを受け入れて、そのデメリットを避ける努力や、他者の力を借りられる人は問題ありませんが、
自分の「弱み」を認めず、「~であるべき」という考えに固執してしまう人は、いろいろと苦労してしまうのかもしれません。
例えば、リーダーの立場になったときに、「巻き込み力」や「メンバーを鼓舞する力」などはリーダーシップをとる上で、とても重要な力です。
でも、このような能力に秀でている人は、そんなに多くはいません。
現実問題として、リーダーに選ばれるのは、リーダーシップ力の優劣というよりも、プレイヤーとして結果を残した人がリーダーになっていることも多いので、プレイヤーとして成果を出せても、リーダーとしての資質は足りないということも珍しくありません。
その時に、自分の足りない資質を素直に認めて、自分に合ったリーダーシップのスタイルの確立を目指したり、自分の足りない部分をもっている人に権限委譲することで補ってもらうなどの適切な対応ができれば、何の問題もありません。
でも、自分の弱さを受け入れられず、資質がないのに「リーダーとしてのあるべき姿」に固執してしまうと、なかなかチームを思い通りに導くことができず、人間関係などいろいろなことで悩んでしまうケースもあるかと思います。
プレイヤーとして優秀だったからこそ、自分の弱さを受け入れにくいという反作用があったり、そのときの成功体験に固執してしまう。
そして、本当は新しいステージに移った時点で、新しい学び直しが必要なのに、過去の「プレイヤーとしての優秀さ」が、新しい学びを取り入れない原因になったりします。
これまでは、「強み」だったことが、自分の首を締める原因になっていることは、誰でもなかなか受け入れにくいですよね。
ここに、人生の難しさがあると私は感じます。
逆に、私は幼少の頃から「弱点」が多い分、それを補う戦略をとることや、立場や年齢の上下に関わらず、「それができる人」にお願いすることに、何の抵抗もありません。この点において、私は恵まれていると感じます。
そして、基本的に何事も努力なしではうまくできないタイプなので、どんなことでも書籍などで学習しながら実践しないとうまくいきません。だから、壁にぶつかる度にそのテーマに関する本をたくさん読み、大まかな方針をもって行動をするようにしています。
こういった事は、ずっと自分の弱みだと思っていたのですが、実は「弱みが多い」というのは、そんなに悪いことではないと思えるようになってきました。
ステージや立場、職種等によって、「強み」や「弱み」は変わってきます。
大切なのは、「強み」や「弱み」が何か?ということでは無く、
「強み」を活かし、「弱み」を補完する状況をつくることだと私は思ます。
「配られたカードで勝負する」
手札が「強い」か「弱い」かではなく、
「そのカードで、どう勝負するのか?」ということです。
これからも、この考え方を大切にして、手札の弱さを嘆くことのない人生を歩みたいと思います。
アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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