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さて、少し前に、キングダム80巻が発売されましたね。
そんなわけで、今回は「キングダムに学ぶ」シリーズです。
※『キングダム』80巻の具体的な展開に触れます。ネタバレになるといけませんので、これから読まれる予定の方は、読了後にお読みください。
80巻では、秦国と趙国の戦いの中で、秦国の蒙恬将軍が、趙国の李牧を出し抜くような大きな一手を打ちます。
その一手によって、飛信隊が趙国の王都・邯鄲へ一気に迫ります。
ところが、李牧はそのさらに先を読んでおり、
逆に、飛信隊を殲滅する次の一手を、すでに用意していたのです。
何手も先を読み合う攻防を見ながら、
先を読む力って、私たちの人生や仕事においても、とても重要だと感じました。
さて、ここからが本題です。
もちろん、私たちの仕事は戦争ではありませんし、
相手を打ち負かすことが目的でもありません。
ただ、先を見据えて動くことの大切さは、
仕事でも人生でも同じだと思います。
今だけを見るのか。
半年後を見るのか。
3年後、5年後、10年後まで考えるのか。
どこまで先を見ているかによって、今打つ一手も変わります。
私自身も、仕事をする時には、なるべく先のことを考えて動いているつもりです。
「この判断をしたら、その次に何が起きるのか」
「その先に、どんな影響が出るのか」
そんなことを考えながら行動しています。
将棋で言えば、5手先、7手先くらいは考えているつもりなのかもしれません。
ただ、世の中ですごい結果を出している方と話していると、
「自分は、まだ全然見えていないな」
と感じることも多いです。
自分が5手先を考えているつもりでも、
その人は10手、15手先を見ているのかもしれない。
そう考えると、今の自分には理解できない判断があるのも当然です。
そして、
自分より先を見ている人の行動を見た時、
「なぜ、そんなことをするんだろう」
と思うことがあります。
その時に、
「意味のないことをしている」
と思うのか?
それとも、
「自分にはまだ見えていない何かがあるのかもしれない」
と考えるのか。
この違いは、かなり大きいように思います。
このことが分かっていない頃は、
自分が理解できないことに対して、
「それは違うんじゃないか」
と思ってしまうことも多かったような気がします。
でも今は、
「もしかすると、自分の視野が狭いだけかもしれない」
と、一度考えるようになりました。
もちろん、相手が必ず正しいわけではありません。
最後は自分で考えて判断する必要があります。
ただ、自分に見えている範囲が、世界のすべてではない。
そこは忘れないようにしたいと思っています。
そして、これは逆の視点でも同じです。
目の前のことに集中していると、
どうしても1手先、2手先くらいしか見えなくなることがあります。
私自身も、忙しかったり、感情的になっていたりすると、そうなることがあります。
そんな時ほど、
「自分の考えの方が正しい」
と思ってしまう。
でも、少し先を見ている人から見ると、
「その選択を続けると、この先ちょっと苦しくなるのではないか」
と見えていることがあります。
だから、良かれと思ってアドバイスをしてくれる。
ただ、目先の一手しか見えていない時ほど、
その言葉がなかなか入ってこないことがあります。
自分の考えに自信を持つことは大切です。
でも、その自信が強すぎると、
「自分には見えていないものがある」
ということを忘れてしまいます。
そして後になって、
「あの時、言ってもらっていた意味はこれだったのか」
と気づくこともあります。
私自身も、これまで何度もそういう経験をしてきました。
だから今は、自分と違う意見をもらった時に、
「この人には、自分には見えていない何が見えているのだろう」
と、一度考えるようにしています。
もちろん、言われた通りにすればいいという話ではありません。
ただ、自分より先を見ている人の意見を、一度受け取って考えてみる。
その柔軟さは持っていたいと思います。
自分自身が先を読む力を鍛えること。
そのために学び、経験し、いろいろな人の考え方に触れること。
そして同時に、自分の読みの浅さを意識して、
先を見ている人から素直に学ぶこと。
この両方が大切なのだと思います。
『キングダム』の知将たちの読み合いを見ていると、
知略で勝負する経営者を目指したくなります(笑)
でも、李牧のような深い読みができなくても、
自分のレベルとステージに合ったやり方があります。
「自分には、まだ見えていないものがある」
そう思えるからこそ、もっと学ぼうと思えます。
多くの人の知恵を借り、多くの書物から知識を吸収しようとします。
自分の考えを持ちながらも、必要な時には素直に修正できる。
そして、少しでも先を見ながら、今の一手を選んでいく。
そんな姿勢を、仕事でも人生でも大切にしていきたいと思います。
今回の気付きが、日々の判断や周囲との関わり方を考える、小さなヒントになれば嬉しいです。
アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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