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今回のテーマは「覚悟」です。
最近、政治の話題が連日のように報じられています。 政権の方針転換や閣僚の発言、連立の行方など、 ニュースやSNSではさまざまな意見が飛び交っています。
「もっとこうすべきだ」
「なぜあの政策をやらないのか」
そんな声があちこちから聞こえてきます。
もちろん、意見を持つことや、 問題意識を言葉にすること自体はとても大切です。
ただ、ここで少し立ち止まって考えたいのは、 「批判する側」と「実行する側」では、背負う責任がまったく違うということです。
批判する人は、責任を負わない立場だからこそ、 いくらでも歯切れのよい言葉を投げることができます。
「正しいこと」を言うのは、ある意味で簡単です。
一方で、実際に行動し、決断し、結果に責任を持つ立場になると、 軽々しい言葉は使えなくなります。
一つひとつの選択が、現実の影響を生むからです。
さて、ここからが本題です。
これは政治だけの話ではありません。
会社やさまざまな組織においても、同じことが言えると私は思います。
たとえば、会社の決定に対して、
「なぜもっと早く決断しないのか」
「どうしてこんな判断をするのか」
と思うことがあるかもしれません。
でも、いざ自分がその立場になってみれば、 誰からも批判されない完璧な意思決定など存在しないとわかります。
どんな決断も、どんな行動も、誰かに影響を与える。
その“責任の重み”を背負うからこそ、言葉が慎重になるのです。
この部分への想像力が欠けると、 無責任に痛烈な批判をしてしまいます。
人を批判するのは自由です。
でも、本当の意味での批判とは、
「自分がその立場だったらどう行動するか」まで考えた上での意見であるべきだと私は思います。
実行する人には覚悟が必要です。
そして、批判する人にもまた、覚悟が必要です。
覚悟と覚悟がぶつかり合う場であれば、 きっと建設的で、価値のある議論が生まれるはずです。
しかし現実には、 批判する側に覚悟や想像力が欠けていることが少なくありません。
状況には限界があり、
人には事情があり、
理想と現実の間にはギャップがある。
それでもなお、最善を尽くし、意思決定を重ねるのが「実行する人」の責任です。
そして、その責任を理解し、支える姿勢こそが「周囲の人の覚悟」なのかもしれません。
私たちは、他人の決断を簡単に評価したり、 無責任な批判をしてしまいがちです。
けれど、「実行責任を伴う立場」を本当に理解している人は、 批判の中にも思いやりと理解を持っています。
批判すること自体が悪いわけではありません。
大切なのは、
「その批判に、覚悟があるか?」 です。
実行する人は、リスクを背負いながらも動いています。
その覚悟を理解せずに放つ言葉は、 批判ではなく、無責任なヤジにすぎません。
行動する人の覚悟を理解し、
その上で、覚悟をもって意見を伝える。
その先にこそ、本当に価値のある対話が生まれるのだと思います。
私自身も、実行する側の覚悟を忘れずに、 これからも目の前のことに真摯に向き合っていきたいと思います。
今回の気づきが、 あなたのまわりで「言葉を発する立場」と「行動する立場」を 見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。
アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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