いつもアイ・スマイル社会保険労務士法人(愛知県名古屋市)のホームページブログページをご覧頂きありがとうございます。社労士の江崎です。

今回は、「便利さ」と「効率」についてのお話です。

現代人は忙しいので、仕事でもプライベートでも効率を求められる時代である。
こういった言葉をよく聞きますし、私自身もそのように感じます。

そして、私は面倒くさがりな性格なので、便利なアイテムが大好きです。

特に、デジタルツールの進歩は早く、どんどん便利で効率的になっていくのは、本当に素晴らしいと思っています。

ただ、「効率」や「便利さ」を追求しているうちに、いつの間にか目的からズレてしまう事ってないでしょうか?

例えば、我が家では数年前までExcelで家計簿をつけていました。

おかげで、夫婦共に家庭内のお金の流れは、ちゃんと把握できていたのですが、やっぱり使ったお金を入力する作業は面倒なんですよね…(笑)

それに、その入力時間がもったいないとも感じていましたので、数年前から「マネーフォワードの家計簿アプリ」を使いはじめました。

この「マネーフォワードの家計簿アプリ」は、すごく便利で、銀行口座や証券口座、クレジットカード、電子マネー等を登録すれば、すべてのお金の動きを一つに表示することができます。

我が家では、現金での買い物がほとんどありませんので、ほぼ何もしてなくても家計簿ができあがります。

本当に便利で素晴らしい仕組みだと感動しました。
そして日々の金額入力や、集計する作業がなくなったので、すごく時間の短縮になりました。

しかも、それまで自作していた家計簿より、見やすい家計簿ができるのです。
最高に、便利で効率的なツールとしか言いようがありません。

さて、ここからが本題です。

ただ、入力する機会もなく、集計する必要もありませんから、家計簿アプリを開く回数が少なくなり、夫婦で家計簿について、話し合う機会が少なくなりました。

結果として、家計についての意識が希薄になったことは間違いありません。

私も妻も、基本的に浪費家ではないので、急に無駄遣いが増えたわけでありませんが、いつの間にか家計を意識する機会が減っていた事は、良くなかったと反省しています。

家計簿をつける目的は、わかりやすい表をつくる事ではなく、適切にお金が使えているかをチェックする事です。

どれだけ便利で効率的なやり方をしていても、その目的が果たされなかったら意味がありませんね…

もちろん、便利なツールを使う事や、効率を求める事がいけないという話ではありません。

実際、マネーフォワードの家計簿をこれからも使い続けるつもりですし、その他のデジタルツールなども積極的に使っていくと思います。

ただ、本来の目的を忘れず、その目的に対して効果的にツールを使う事を意識していきたいと思います。

経済学者のピーター・ドラッカー氏が、

元々しなくても良いものを効率よく行うことほど無駄なことはない

という言葉を残しています。

この言葉は、しっかりと胸に刻んでおく必要がありますね。

仕事でもプライベートでも、「便利さ」と「効率」を求める前に、まずはこの言葉を思い出し、本当の意味での「便利さ」と「効率」を使いこなせるようになりたいと、私は考えています。

アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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