【ブログ】仕事の価値と社員定着について

2023年9月10日

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さて、今回のテーマは「社員定着」について。

少し前の話になりますが、伊庭正康さんのタイムマネジメントに関する研修動画を、社内のメンバーみんなで一緒に観て勉強しました。

その研修動画で「ムダを見つける４つの質問」というセクションが印象的でした。

ムダな仕事はすべきではないというのは誰もがわかることですが、その前に「何がムダなのかがわからない」という問題があります。

その時に、ムダな仕事かどうかの判断をしやすくするために4つの質問をするという考え方です。

もし、その仕事をやめたときに

①自分の仕事の成果が下がるのか？
②顧客満足に悪影響が出るのか？
③社内の従業員満足度に悪影響が出るのか？
④リスクマネジメント上、問題があるのか？

この４つの質問のすべてがNoであれば、ムダな仕事である可能性が高いですよね。
生産性やタイムマネジメントの観点から言って、こういった仕事を極力減らすべきなのは当然と言えます。

さて、ここからが本題です。

この話、実は生産性だけではなく、「社員定着」や「社員のやる気」にも大きく関わる問題だと私は思います。

上記の「ムダな仕事」を理解できない人が、上司（仕事を振る側）の立場にいると、そのチームのメンバーはムダな仕事をたくさんする羽目になります。

自分の成果にも繋がらず、お客さんにも喜ばれず、同僚にも喜ばれず、会社を守ることにも繋がらない仕事。

このような仕事は誰からも感謝されませんし、やってもやらなくても結果が同じなので「やりがい」や「使命感」を感じる事はできません。

そして、このような仕事に時間を奪われ、重要な仕事に手が回らなくなりますので、成果をつくりだせなくなってしまいます。

このような悪循環に陥っている組織の中で、やる気をもって働くのは難しいですよね。

だから、優秀で賢い人であればあるほど、この状況に不毛感を感じやすく、その会社や上司を見限る可能性が高くなり、結果として優秀な人材の定着率が悪くなります。

そうすると、重要な仕事とムダな仕事の区別がつかない人か、やる気を失って受動的に仕事をする人しか残らなくなり、組織の力はどんどん低下していきます。

さらに、残念なことに「やる気」を失って受動的に仕事をする人は、無意識のうちに「ムダな仕事」をどんどん増やしてしまいます。

なぜなら、「ムダな仕事」はもともとやってもやらなくてもよい仕事なので、失敗して大きな責任問題になるようこともありませんし、結果に対するプレッシャーもありません。

だから、与えられた仕事をこなせばいいと思っている人にとって、「ムダな仕事」は都合のよい仕事でもあります。

このような心理が無意識に働くので、「ムダな仕事」を「重要な仕事」のように考えて、そういう仕事をたくさんこなすことで、たくさんの仕事をしている気分になったりします。

そして、このような人が仕事の指示を出す側の立場になってしまうと、「ムダな仕事」を「重要な仕事」のように指示を出すので、組織はどんどん悪くなります。

だから、仕事の指示を出す側にいる人は、その影響について理解し、しっかり考える必要があると思います。

「社員が定着しない」
「社員のやる気がない」

こういった事に悩む時には、「ムダな仕事」が蔓延していないかも見直す必要があるのかもしれません。

逆に言えば、仕事を通じてお客さんや一緒に働く仲間に喜んでもらえる事に「やりがい」を感じない人は少ないと思います。

そして、自分の成果が上がったり、自分の仕事が会社を守っているという事が実感できる状態であれば、自然とモティベーションは上がります。

だから、「ムダな仕事」を排除し、「価値のある仕事」をしっかり見極め、やるべきことをしっかりやる組織をつくること。

これが、「社員定着率」や「社員の士気」を高める為の大切なことだと私は考えています。

私たちアイ・スマイル社労士法人においても、継続して「社員定着率」や「メンバーのやる気」を高く維持していくために、「価値ある仕事」にしっかり焦点をあてて頑張っていこうと思います。

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