いつもアイ・スマイル社会保険労務士法人(愛知県名古屋市)のホームページブログページをご覧頂きありがとうございます。社労士の江崎です。

今回は「リーダーシップ」についてのお話です。

先日、映画『Fukushima 50』(フクシマ フィフティ)を見ました。
(福島第一原発事故に対応した作業員の方々の奮闘を描いた映画です。)

当時、私も含めて多くの人は、ドキドキしながらテレビを見ていたと思いますが、
実際に、その現場で命懸けで対応してくれていた人達の存在に心から感謝したいと改めて感じました。

この事故を忘れない為にも、このような映画があるのは素晴らしいと思います。

さて、ここからが本題です。

映画の中で、現場の人達が奮闘する中で、日本政府や東電の上層部が的外れな指示を出して、現場の足を引っ張る描写が何度も出てきます。

そして、こういった事は、多くの会社でも発生しているのではないでしょうか?

映画では、まるで総理大臣や会社幹部が、「アホな人」のような印象を受けますが
実際には、そのポジションまで辿り着ける人達が、「アホな人」なわけがありません。

そして、この緊急事態において、誰も足を引っ張ろうなんて思うはずがありません。
だから有能な人達が、それぞれの立場で最善を考えていたと思います。

ただ、総理大臣は、「ここで国民に強いリーダーシップを見せたい。」という私心が働き、会社幹部は、「責任回避の為にも、政府の意向に従いたい」という保身の心が働きます。
これは映画だけの話ではなく、このような心の動きになるのは、ある意味で自然な事と言えます。

真の目的にまっすぐに動ければいいのですが、これが意外と難しかったりします。

他にも、
正しさを証明したい
力を見せつけたい
面倒な事はやりたくない  等々

日頃から心を鍛えていないと、人間の心は私心にとらわれ、このような虚栄心や怠け心が目的の中に混ざり込んでしまいます。

そして、これは無意識で起こるため、自分では自覚していない事が多いのが恐いところです。

この状態では、的外れな指示になりやすく、メンバーの共感を得ることもできません。
これが、リーダーシップを難しくする大きな要因だと私は思っています。

逆に言えば、みんなを良くする為に、真剣に考え最善策を打ち出すリーダーに反発する人は少なく、自然とリーダーシップは増大します。

だから、リーダーシップに悩む人は、「施策の内容」ではなく、自分の「心の在り方」を見直してみるといいかもしれません。

稲盛和夫さんの言葉である
「動機善なりや、私心なかりしか」

まさに、この言葉はリーダーシップの要諦だと感じます。
私も、常にこれを問いかけ、迷わず「Yes」と言えるリーダーで在りたいと考えています。

アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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