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さて、今回のテーマは「読書」についてです。
私は、読書が人生にもたらすメリットは計り知れないと思っています。
そして、数ある習慣の中でも、最も効果的な習慣のひとつは「読書」だと確信しています。
何か問題が起きたときには、読書の中にヒントを探す。
新しいことに挑戦するときには、本を通して全体像をつかむ。
何かを習慣化したいときには、そのテーマの本を何冊も読み、理屈と感情の両面から「続ける理由」を腹落ちさせる。
私は、あらゆる場面において読書に助けられてきたと感じます。
ただ、最近は「本を読まなくてもいい時代」になりつつあり、
実際に「本を読まない人」も増えているように感じます。
動画やAIによる要約コンテンツが増え、わずか数分で本の要点をつかめる。
忙しい現代人にとって、これほど便利なことはありません。
実際、私自身も、読む時間が取れないときに要約や解説動画を活用することがあります。
効率的に情報を得るという点では、確かにメリットは大きいです。
でも、ここに人生の罠が潜んでいると私は思います。
要約ばかりを読んでいると「思考の質」が高まりません。
要約とは、誰かが消化して咀嚼した後の「結論」だけを取り出したものです。
だからこそ短く、わかりやすく、便利です。
しかし、「なぜその結論に至ったのか」という背景や文脈を省いてしまうため、
その知識を“自分の思考”として応用することが難しくなります。
たとえるなら、
エクセルでテンプレートを使って計算はできても、
自分で関数を書き換えられない人は、場面ごとにアレンジができません。
要約だけでは、思考の“構造”が身につかないのです。
もう少し言えば、要約というのは「他人の結論」であって、
本を読むというのは「自分の解釈をつくること」です。
本を読む中で、
「あれ、ここは自分の経験と違うな」とか、
「なるほど、この理屈は別の場面にも使えるかも」といった発見があります。
この“自分で考える時間”こそが、思考を鍛え、判断力を磨いてくれます。
だから、たとえ時間がかかっても、私はできるだけ本を“自分のペースで読む”ようにしています。
それが、思考の深さにつながると私は思っています。
もちろん、今の時代、要約やAIの助けを借りるのは悪いことではありません。
むしろ、それを上手に活用できる人は強いです。
でもそれに頼りすぎることなく、
長文を読むことによって、思考を深めて知識のネットワークを増やしていく。
私は、特別な才能があるわけではありませんが、
本を通じて“考える力”を少しずつ積み上げてきたことに、いろいろな場面で助けてもらっていると感じます。
要約では手に入らない、
“自分の頭で考える時間”
それこそが、読書の本当の価値だと私は思います。
今回の気づきが、
あなたの「読む」という行為の意味を見直す小さなきっかけになれば嬉しいです。
アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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