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東海豪雨から、もう25年も経つのですね。
だんだん当時のことを覚えている人も減っていき、記憶の風化は避けられないものですが、 やはり忘れてはならない出来事だと感じます。
さて、今回のテーマは「語り継ぎ」です。
先日、息子が
「小学校では東海豪雨を忘れないために、紙芝居で語り継ぐ伝統があるんだよ」
と教えてくれました。
6年生が紙芝居を読み上げ、それを5年生と1年生が聴く。
子どもたち同士で語り継ぐことで、災害について家族と話す機会をつくる取り組みです。
時間が経てば、当事者は少なくなり、記憶も薄れていく。
それは自然なことですが、「語り継ぐ仕組み」があるかどうかで、残る記憶の深さは大きく変わるのだと感じました。
この取り組みで特に素晴らしいと思ったのは、語る役を6年生が担っていることです。
1年生や5年生ももちろん印象に残ると思います。
でも、実際に紙芝居を読み上げる6年生の中には、一生の思い出になる子もいるのではないでしょうか?
おそらく、5年生のときに何となく聞いていた子も、自分が語る側に立ったときには真剣に考えたはずです。
そうやって「語る経験」をした子どもたちが毎年増えていけば、街全体として記憶を風化させず、次の世代へ確実に繋ぐことができると思います。
これは仕事にも通じますね。
語られるだけよりも、語る側に立つほうが、圧倒的に記憶に残ります。
そして、語る準備をする中で、自分自身の理解も深まります。
だからこそ、仕組みとして「語る役割」を増やしていける組織は強い。
自然と知識や経験が循環し、継続して力を発揮できるようになるからです。
私自身も、そんな仕組みをつくっていきたいと強く思いました。
一方で、会社にそうした仕組みがまだ整っていない場合もあります。
でも、そのときに「会社が何かをしてくれるのを待つ」のではなく、自分から語る側に回る努力が必要です。
「会社のために自分は何を語り、何を伝えるべきか?」 そう考えて行動することで、自然と成長の機会は増え、結果として自分に大きな力となって返ってきます。
語り継ぐ仕組みは、街を強くし、組織を強くし、そして人を成長させます。
語られる側で満足するのではなく、語る側に立つこと。
その意識が未来をつくっていくのだと思います。
息子の小学校の取り組みから、こんなことを考えました。
今回も最後までお読み頂いてありがとうございます。
この小さな気づきが、あなたにとってのヒントになれば嬉しいです。
アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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