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さて、漫画「キングダム」76巻が発売されましたね。
この漫画は、組織論についての多大な示唆があり、本当にたくさんのことが学べると感じております。
そんなわけで、今回のブログは久しぶりに「キングダムに学ぶ」シリーズです。
⚠️ ※このブログでは『キングダム』の76巻の内容に触れています。ネタバレにならないように、これから読むご予定の方は、ぜひ読み終えてから改めてご覧ください。
物語の舞台は、いよいよ弱国「韓(かん)」の王都・新鄭に、強国・秦の大軍が迫る緊迫した場面です。
一見すれば、「いよいよ韓が滅ぼされるか否か…」という話に見えるのですが、韓の様子
つまり“攻められる側”の内情の描写が秀逸だなーと感じます。
秦軍が迫る中でも、
韓軍の兵力や兵士の訓練期間が上回っており、
さらに、名将である洛亜完将軍と博王谷将軍が指揮をとることから
韓王朝は、この戦いに勝てると見込んでいました。
だからこそ、王も臣下も落ち着いて戦略会議を重ね、
万全の備えで戦いに挑みます。
ところが、予想に反して秦軍が圧勝し、王都にまで迫ってくると、
王も臣下も皆、浮き足立ち始めます。
不安や焦りのあまり、内輪揉めが始まったり、 一部の家臣が勝手に暴走したり、
さらには、位の高い者たちが他国に亡命する動きを見せはじめる。
敵に攻め込まれる前に、自分たちで組織崩壊を招きはじめてしまいます。
私はこの場面を読んでいて、
「組織がピンチの時に崩れる兆しは、どこも同じだな」と、少し怖い気持ちになりました。
たとえば、
戦局が良いとき
業績が好調で、チームの雰囲気が良いとき
そんなときは、組織というのは一枚岩に見えます。
結束も強く、皆が同じ方向を向いている。
でも、ひとたびピンチに陥ると、
・責任を押しつけ合う
・不満が噴き出す
・沈む船から逃げるように人が去る
・「こうなると思ってた」と外野から批判が飛ぶ
そんな事態が一気に表面化します。
だから、ピンチに陥った時に何が起きるかを、 あらかじめ想定し準備しておくことがとても大切だと思っています。
ピンチになると、急に手のひらを返す人や、不義理をはたらく人が出てくる。
これは理想ではありませんが、残念ながら現実です。
だからこそ、
「ピンチのときに、内部崩壊を止める側に回ってくれるメンバーがどれだけ揃っているか? 」
これが組織の強さを決めると私は思います。
実際、どんなに完璧に準備をしたとしても、思わぬピンチは訪れます。
この「ピンチになったときにどう動けるか?」
ここに組織の真価が問われるのだと、改めて感じました。
そしてもう一つ。
やはり「事前対応」の重要性はどんな場面でも変わらないということ。
ピンチになってから右往左往するのではなく、 事前にリスクを想定し手を打っておく。
この差が、結果として大きな違いを生むと私は思います。
“事前の一手は、事後の百手に勝る”
日頃から継続的に学んでいる研修の中で、何度も刷り込まれている言葉ですが、
改めて胸に刻みたいと思います。
今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
この小さな気づきが、あなたの現場でも役立てば嬉しいです。
アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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