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さて、今回のテーマは「選択」です。

私達が生きていく中で、選択と決断の連続であり、その決断によって人生が決まるとも言えます。

そして、人生の岐路に立つような選択をするときに、悩んだり迷ったりして、なかなか決断できないということもあると思います。

この場合、多くの人が「どちらが良いか決められない。」と感じるかもしれません。
これは、一見すると、より良い選択肢を選ぶために積極的な心理状態で迷っているように見えます。

でも、実は
「もう一方の選択肢から得られるメリットを捨てる決断ができない。」
という、「捨てる恐怖」が迷いの原因であることもよくあります。

優柔不断な人が物事を決められないのは、
良い方を選択することができないのではなく、
もう一つの選択肢を捨てる勇気がもてないためではないでしょうか?

決断は、決めて断つこと。
もう一つの選択肢を断ち、そのメリットを諦める覚悟がないと決断はできません。

例えば、プロのスポーツ選手を目指すと決断したら、厳しい環境でたくさんの練習をこなすのは当たり前です。
だから、気楽な生活や自由な時間を減るのも当たり前です。

逆に、趣味としてスポーツを楽しむことに決めれば、気楽に自由な時間を確保できますが、プロのスポーツ選手にはなれません。
でも、プロ選手になること以上に自分を活かせる場所を見つけることもできます。

どちらの道を選んでも、その人が求めるものと一致していれば、豊かな人生になります。
逆に、自分が本当に求めている道を選択しないと、なかなか満足のいく結果をだすのは難しいですよね。

このスポーツ選手の例え話だと、「やるか」か「やらないか」の二択に思えてしまいますが、
実際の生活では、求めるレベルに段階があったり、求める役割が一つではなかったりします。
だから、もう少し選択肢が複雑になってくるので、より自分の心としっかり向き合わないといけないのかもしれません。

さて、ここからが本題です。

選択と決断の質を上げるためには、まずは自分の求めるものや判断基準を明確にする必要があります。

私の場合は、成長と貢献を強く求めていますので、「楽ができる」とか「簡単に儲かりそう」という理由で、人生における重要な選択することは、あまりないように感じます。

このように、判断基準を明確にすることで、安易な誘惑に流されにくくなり、効果的な選択をしやすくなるように思います。
(もちろん、私も弱い人間なので、心の隙を突かれる場面は、たくさんあるとは思っています。)

とはいえ、「AとBの道は、どちらが成長できるのか?」 等
やっぱり迷うことは出てきます。

その時に、当然判断するための情報を集めることは大事なのですが、最終的には行ってみないとわからないことが多いです。
このような場面で、「どっちでもいい。」と思える人で在りたいと私は考えています。

これは、決して判断から逃げているわけではなく、
価値観を明確にした上で迷うということは、どちらの道に進んでも成長できるということです。
どっちも正解であれば、「どっちでもいい」ですよね。

実際、どっちを選んでも、困ったことは起きるし嬉しいことも起きる。
このように考え、選択と決断を恐れず、一歩一歩進んでいきたいと思います。

アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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