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さて、今回は久しぶりにキャリアカウンセラー視点での投稿をしようと思います。

愚痴が多い人は損をするということは、多くの書物に書かれてるので、理解している人も多いと思います。

ただ、それでも「たまには愚痴等のガス抜きも必要だよね。」という意見に対して同意する人も多いのではないでしょうか?

この意見が正しいとすれば、愚痴も少しであれば、プラスの効果があるということになります。

だから、プラスの効果を期待して、愚痴を言う人もいると思いますが、本当に効果はあるのでしょうか?

この意見は、一理あるような気もしますし、賛同する人も多いので、完全に否定する気にもなれないのですが、私は、この意見にはずっと違和感を感じています。

実際、愚痴を言って、「すっきりした!!」と言う人は多いですが、それによって、心の中からネガティブな気持ちがなくなる人は、あまりいない気がします。

基本的に愚痴を言う人は、ずっと愚痴を言い続けますし、むしろ、言葉にすることによって、よりネガティブな心が強くなるのではないかと私は思っています。

とはいえ、「たまには愚痴も必要」と考える人は多いので、私も、自分の考えに対し、強い自信はありませんでしたが、

少し前に読んだ、

Chatter(チャッター)-「頭の中のひとりをごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法 

という本の中の、「共同反芻という罠」について読んで、やはり愚痴を言う時も、愚痴を聞いて上げる時も注意が必要だと改めて感じました。

心理学でいう、反芻思考とは、繰り返しネガティブな事を思い出して、落ち込み続けてしまう思考の事をいうのですが、共同反芻は、自分の頭の中だけでなく、他者に共感される事によって、よりネガティブな感情が強くなっていきます。

これは、怖いことだと思います。

善意で「愚痴を聞いてあげる」という行為をしている人は多いと思いますが、その行為が本当に相手の為になっているかを考える必要があると私は思います。

自覚の有無に関わらず、「愚痴を聞くのが好きな人」はたくさんいますし、そういう人は、「悩み相談」にのることが好きなので、無自覚に相手のネガティブ感情を広げてしまっていると感じます。

この場合、本人は「善意」だと思っているので、相手の状態がその相談によって悪くなっている事に気が付きません。

だから、こういう人に悩み相談をする事を避ける必要がありますし、自分自身が周囲のネガティブ感情を広げる人にならないように注意しなければいけません。

もちろん、悩みや心の痛みに対する共感は必要ですし大切な事です。
重要なのは、その共感をもって相手をプラス感情に導く意識とスキルをしっかり磨く必要があると感じます。

私自身も、そういう相談相手になれるように、日々の勉強と研鑽を続け、日々精進していこうと思います。

アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎智也
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