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社会保険労務士の江崎です。
我が家には、7歳の息子と5歳の娘がいるのですが、子供の成長は本当にはやいと感じます。
つい最近まで赤ちゃんだったように感じますが、いつの間にか二人共、元気な男子&女子になってきています。
兄妹で言葉によるコミュニケーションもとれるようになったので、お菓子の数について
「お兄ちゃん、ズルいよ!!」とか、そんな会話が飛び交うようになりました。
そんなやり取りを聞きながら、そういえば私も小学生の頃、よく「ズルい」という言葉をつかっていたなって思い出します。
「〇〇君だけ、お菓子を余分にもらってズルい!!」
「〇〇君は、いつも先生に怒られなくてズルい!!」 等々
さて、ここからが本題です。
この「ズルい」という感覚は、「平等であるべき」という前提があるからこそ感じるのではないでしょうか?
本来、お菓子は平等にもらうべきなのに、一人だけ多いからズルい。
本来、先生は生徒に平等に接するべきなのに、一人だけ贔屓されてズルい。
こんな気持ちですよね。
みんなが平等な世界は素晴らしいとは思いますが、実際に私達が生きている世界は平等ではありません。
経済状況も、身体能力も、知力も、生まれ育つ環境も、与えられる教育の質も、決して平等ではありません。
こんな事は誰もが理解していますよね。
それなのに多くの人は「平等であるべき」を前提に考えているので、不平等さに不満を持つ人が多いのではないかと思います。
大人になって仕事をしていく上でも、担当する顧客やエリアとか、配属される部署とか、上司や部下のレベルとかは平等ではありませんので、
「あいつはズルいよなー。」とか「自分は損している」なんて思ってしまう場面も結構あると思います。
でも、よく考えると、私達は不平等な世界に生きているので、不平等は当たり前なのです。
「平等であるべき」という考え方が間違っているとは思いませんが、不平等を前提として受け入れた方が健全だし、物事がうまくいきやすいように思います。
組織のマネジメントにおいても、「平等であるべき」が前提になっている場合、リーダーはメンバー全員を平等に扱う事に苦心しますが、結局は平等にはならず、メンバーは平等に扱われない事に不満を感じます。
だから、リーダーもメンバーも「不平等は当たり前」を前提にした上で、チームの最善を尽くすべきだと私は考えています。
「配られたカードで勝負する。」
どんなときでもこの考え方が大切ですね。
手元のカードが良くても悪くても、自分に与えられている環境の中での最善を尽くす事。
自分に与えられている資源を、どの場所でどのように活かすか?
自分の強みをどのように伸ばし、弱みをどのように補うか?
不平等を受け入れ、配られたカードで勝負する覚悟があれば、打つ手は無限大です。
このスタンスが人生を大きく変えると思います。
子供達と「不平等」についての話をしながら、こんな事を思いました。
アイ・スマイル社会保険労務士法人
副代表 江崎 智也